たったこれだけで今日から見違える!ぐんっと読みやすくなる文章7つのコツ徹底解説

自分の書く文章が「わかりにくい」と感じたことはありませんか?

実は、読みやすい文章はコツを押さえれば誰にでも書けます。

[著者]
シバタ コウスケ
✓有限会社ほうき「現場HP」担当
✓年間来訪者約30万人のwebサイト運営
✓SNSフォロワー2,800人
✓現場監督歴25年(一級土木施工管理技士)
✓心理カウンセラー
✓訓練指導員、防災士 ほか

上手な文章は「誰が読んでも伝わる文章」のこと。

私たちが仕事や日常で使う文章に芸術的センスはいりません。必要なのはちょっとしたコツです。

今回は、読みやすくなる文章のコツを7つ厳選して解説します。

たった7つのコツを知っているだけで、見違えるほど読みやすい文章が書けるようになります。

「文章がうまく書けない」とお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。

書いたから終わったわけではない。
読み手の胸に届いたときに、自分の文章は目的を達成し、そこで文章は終わるわけです。

井上ひさし/小説家

読みやすくなる文章7つのコツは以下のとおり。

  • 一文を短く
  • ひらく・とじる
  • 語尾の使い方
  • 箇条書き
  • 表記のゆれ
  • 言葉を削る
  • レイアウトを整える

ひとつずつ深掘りして解説していきます。

一文を短く

一文とは、句点(。)間の連続した言葉のこと。

短ければスッキリとした印象になり、パッと見で頭に入ります。

ひとつの文に対して伝えることをひとつに絞る「一文一意」が基本です。一文は60文字以内に納めるとよいでしょう。

例文を見てみましょう。

【改善前】
最初のうちはどのように文章を書けばよいかわからないので、人に聞いたりインターネット検索を利用したりすることで着実にステップアップしていくことができますが、伸び悩む時が必ず来るため注意が必要です。(97文字)
【改善後】
最初のうちはどのように文章を書けばよいのかわからないものです。(30文字)
そんなとき、人に聞いたりインターネット検索を利用したりすることで、着実にステップアップしていくことができます。(54文字)
ただし、伸び悩む時が必ず来ます。(16文字)注意しておきましょう。(11文字)

ずらずらーっと長くなると、一度に伝える情報が増えます。文面が複雑になって理解しにくいですよね。

一文を内容ごとに区切るとリズム感がよく、読みやすくなります。

注目ポイントは

  • ~ので
  • ~ますが(~ですが)

文の構造を複雑にする「~ので」「~ますが(~ですが)」を多く使う場合、文章が冗長になるので意識して避けるようにしてください。

本当のことを言っていれば、何も覚えておかなくてもよい。

マーク・トウェイン/小説家

ひらく・とじる

「ひらく」と「とじる」とは、ひらがなで書くか、漢字で書くかのことです。

漢字で表現できる言葉をひらがなで書くことを「ひらく」、そのまま漢字で書くことを「とじる」と言います。

例文を見てみましょう。

【とじる】先日はお招き頂き、誠に有難う御座いました。

【ひらく】先日はお招きいただき、誠にありがとうございました。

漢字をひらくと文章がやわらかくなります。

仕事の文章だからと言って、無理して漢字を使う必要はありません。読みやすさが大切です。

「ひらがな」と「漢字」の割合は、7:3ぐらいがちょうどいいとされています。ふつうに書くと漢字の多い文章になります。「ひらく」を意識しましょう。

ひらくと読みやすくなる漢字は以下のとおり。

漢字かな漢字かな
予めあらかじめ正しただし
併せてあわせてため
致しますいたします出来るできる
頂くいただく通りとおり
一旦いったんとき
及びおよび伴いともない
下さいください共にともに
ことなお
ごとなど
先程先ほど/さきほどほか
更にさらに殆どほとんど
既にすでにまた
全てすべて良いよい
是非ぜひ様なような
沢山たくさんまで

「ひらく」「とじる」に絶対的なルールはありません。客観的にみて、読みやすいかで判断してください。

ただし、注意してほしいポイントがあります。文章内で統一すること。

くわしくは「表記のゆれ」で解説します。

語尾の使い方

語尾の使い方にはつぎの2つのポイントがあります。

①「ですます調」「だ、である調」の混在禁止
② 同じ語尾は2連続まで

ひとつずつ解説します。

誰もが世界を変えようと考える。

だが、誰もが自分を変えようとは考えない。

レフ・トルストイ/小説家

①「ですます調」「だ、である調」の混在禁止

一文の最後の言葉を「語尾」と言います。語尾は「ですます調」と「だ、である調」の2種類があります。

「ですます調」とは、文末を「~です」「~ます」などの丁寧語にする文体のこと。読み手にていねいでやわらかい印象をあたえます。

「だ、である調」とは、文末を「~だ」「~である」など、言い切る形の文体です。強く堅い印象をあたえます。

「ですます調」と「だ、である調」の性質は真逆。ひとつの文章に両方の語尾が混在するとリズムがバラバラになり、混乱して読みにくい文章になります。

文章で使う語尾は「ですます調」か「だ、である調」のどちらかに統一しましょう。

②同じ語尾は2連続まで

「〇〇です。」「△△です。」「□□です。」

どうですか?同じ語尾が3回連続すると夏休みの日記みたいになり、すこし幼稚な文面に感じますよね。

語尾のバリエーションを豊かにすることでリズムがでて読みやすくなります。同じ語尾は連続2回までを意識しましょう。

語尾のバリエーションは以下のとおり。

「ですます調」「だ、である調」
~です~だ
~ます~である
~よね~と言える
~ください~だろう
~ましょう/~でしょう~か
~ません~みよう
~ました/~でした~ほしい
~こと~ない
~ですか~しれない
~でした~られる/~される

ほかにも「倒置法」や「体言止め」を使えば、余韻が残る深い文章になります。

箇条書き

箇条書きは、要点を簡単にわかりやすく伝えることのできる表現方法です。しかも、読み手の目にとまりやすいので、大切なことを箇条書きにすれば読み飛ばされることが少なくなります。

例を見てみましょう。

【文章だと】

今年度〇〇県の受注額ランキングのトップ5は、第1位「株式会社〇〇組」、第2位「株式会社△△組」、第3位「□□工業株式会社」、第4位「◇◇建設株式会社」、第5位「有限会社☆☆」です。
【箇条書きにすると】

今年度〇〇県の受注額ランキングトップ5
第1位「株式会社〇〇組」
第2位「株式会社△△組」
第3位「□□工業株式会社」
第4位「◇◇建設株式会社」
第5位「有限会社☆☆」

箇条書きで圧倒的にわかりやすくなっていますよね。

リスト化できる項目が3つ以上あるものは箇条書きを使いましょう。箇条書きはひとつの文章内にいくつあっても構いません。

表記のゆれ

表記のゆれとは、同じ意味の言葉なのにさまざまな表記が混在している状態を指します。

たとえば

  • 申し込み/申込み/申込
  • WEB/Web/web
  • 1234/1234
  • 先程/先ほど/さきほど
  • ディスプレイ/モニター
  • わたし/ぼく/おれ

表記のゆれのある文章は、読み手に負担をかけるだけではなく、文章に雑な印象をあたえます。その結果、読み手の満足度が下がり、ブランディングに影響が出てしまうのです。

表記のゆれがないように心がけて文章を作成しましょう。

言葉を削る

ムダのない文章。言うのは簡単です。

ライティングの世界では、「書ける人」は初心者、「削れる人」が上級者と言われます。

仕事も同じですよね。

より少なく、しかしより良く

ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ/建築家

「長く詳細に書いたほうが伝わるのでは?」と思いますよね。私も文章を学ぶまでは、理由を並べるほうが説得力が増すと思っていました。

ですが違います。

長い文章は「意味」を理解しながら読まなくてはいけません。洗練された短い文章は、一瞬で読み手の脳内にイメージを作り上げます。

イメージでとらえるので、わかりやすく覚えやすい文章になります。

例を見てみましょう。

【改善前】

本記事では文章添削のコツについてお伝えしますが、そもそも添削というのは一度作成された文章を加筆・修正してより洗練させるという行為のことを指していて、文章の表現をより適切なものに変更したりするもので、私は長年Webコンテンツの制作・編集業務に携わっていますから、添削によって文章が見違えるほど良いものに変わること、そしてその重要性について承知している者として、皆さんにもそのノウハウをお伝えしようと考えています。(204字)
【改善後】

本記事では、文章添削のコツをお伝えします。添削とは、文章を加筆・修正すること。添削により見違える文章になります。私の培ってきたノウハウをお伝えしましょう。(77字)

極端な例ではありますが、204字→77字まで削りました。127字減らしても意味は変わりません。

レイアウトを整える

これまで解説してきた6つのコツを実践したうえで、最後に全体のレイアウトを整えます。

レイアウトを整えると視覚的に読みやすい文章になります。

例を見てみましょう。

【改善前】

先ほどの冒頭の会話に戻りましょう。「ダメ上司のための本」は、決して「本当のダメ上司」は読みません。「自覚がない」ことが根本原因だからです。だから、本当に考えていない人は、この連載を決して読んだりしないでしょう。もしかして、皆さんは「自分が考えることが苦手だから」と思って本連載を読まれているかもしれませんが、皮肉なことに、もうその時点で皆さんは考えることに関しては既に「上位の何割か」に入っています。(したがって、もうひと踏ん張りすれば「かなりいい線」までいくことが見えているということです)

(出典:DIAMOND online)
【改善後】

先ほどの冒頭の会話に戻りましょう。

「ダメ上司のための本」は、決して「本当のダメ上司」は読みません。
「自覚がない」ことが根本原因だからです。だから、本当に考えていない人は、この連載を決して読んだりしないでしょう。

もしかして、皆さんは「自分が考えることが苦手だから」と思って本連載を読まれているかもしれません。しかし、もうその時点で皆さんは考えることに関して「すでに上位の何割か」に入っています。

(したがって、もうひと踏ん張りすれば「かなりいい線」までいくことができます)

レイアウトを整えるとは、適度に改行を入れたり、段落ごとにスペースを入れたりして読みやすくすること。

よく見かける残念な例は、1ページに納めようと「ぎゅうぎゅうに詰め込まれている文章」です。わたしもしていたので納めたい気持ちはよくわかります。ですが、ぎゅうぎゅうに詰め込まれた文章は見る気も失せてしまいます。

読む立場からすれば、ページが増えてもレイアウトが整った見やすい文章が◎

主張したいポイントを「太字」「赤字」にするのも効果的です。

ただ、強調や色の使い過ぎには注意しましょう。見づらくなりますから。

今回この記事では、ぐんっと読みやすくなる文章7つのコツを解説してきました。

読みやすくなる文章7つのコツは以下のとおり。

  • 一文を短く
  • ひらく・とじる
  • 語尾の使い方
  • 箇条書き
  • 表記のゆれ
  • 言葉を削る
  • レイアウトを整える

    現代は、対面や電話などの会話以上に、メールやチャットなどの文章コミュニケーションが重要になってきます。

    文章の書き方ひとつで相手の捉え方が大きく変わります。いらない誤解や解釈の違いが発生するかもしれません。なので、シンプルでわかりやすい文章を心がけることが大切です。

    文章力は鍛えることができます。センスも才能もいりません。

    7つのコツを意識して文章を書いてください。今日から見違える文章になることでしょう。

    知ることだけでは十分ではない。それを使わなくてはならない。

    やる気だけでは十分ではない。実行しなければならない。

    ゲーテ/小説家